「梅エキス」ってご存知ですか?
梅の実を煮込んで煮込んで煮込んで作るらしいのですが、我が家では、おなかの調子が悪いときに、これをぺロッと舐めるのです。
昨日の朝、おなかの調子が悪かったので、上さんに
私「梅エキスくれる?」
息子(ポン太の息子ですので、ポン太郎にしときましょう。)は、何故だか、この梅エキスが好きなのです。
こーゆー時はいつも決まって
ポン太郎「ぽんたろーも、ぽんたろーも。」と走ってきます。
この日、珍しく早起きしたポン太郎は、この時も、まさにそう言いながら走ってきました。
ポン太郎「ぽんたろーも、ぽんたろーも。」
上さんがスプーンに取ってくれた梅エキスの量がいつもよりも多かったので
私「一回でこんなに舐めちゃっても良いの?」
ポン太郎「ぽんたろーも、ぽんたろーも。」
上さん「いいよ。」
ポン太郎「ぽんたろーも、ぽんたろーも。」
私「(ぺろ)」
ポン太郎「びえええ~ん」
出勤間際で急いでいて、無視した私が悪かったのです。
しかし、すかさず上さんが
上さん「ごめん、ごめん。はい、ポン太郎のぶん。」
と誤りながらフォローしてくれました。
ポン太郎「いやだ~、ポン太郎が一番に舐めたかった~」
私「いいぢゃ、ねーか。かーちゃんが取ってくれたんだから。」
ポン太郎「いやだ~、一番がいいー」
このセリフに切れました。
上さんに向かって
私「まーえーわ、舐めちゃえ。」
ポン太郎「ぽんたろーは、一番がいいー」
上さん「(ぺろ)」
ポン太郎「びえええ~ん、いやだー、一番が良かったよ~、うええ~ん」
私「おまえなんか一番ぢゃねーわ!とーちゃんが一番で、かーちゃんが二番で、おまえなんか三番だ!」
ポン太郎「いやだ~、ひっく、ひっく、(つぶやくように小さな声で…)2ばんも…、3ばんも…、ひっく、4ばんも…、5ばんも…、6ばんも…、ひっく、7ばんも…、8ばんも…、ひっく、9ばんも…、10ばんも…、いやだよ~、びえええ~ん」
いいかい、おまえが一番が好きなために、先生の質問にクラスで一番早く「は~い!」と返事をしたために、とーちゃんが読み聞かせをさせられたことを根に持って、意地悪してるんぢゃあないんだ。
これからのおまえの長い人生で、一番になることなんか、まず無いんだ。
ほとんどは負けるんだ。
勝とうと思うな、負けると思え。負けになれろ。
努力は必ず報われるなんてうそっぱちだ。
たいてー報われない。だから、努力なんてしないほうがいい、とはならないぞ。
たまに報われるんだ。だから努力はしなければならない。
ここらが人生の面白いところだ。
頑張れ、ポン太郎!
頑張って、負けろ!



そうそうそう、じょーずな言い方する19歳(大学一年生)ですね、40過ぎのおっちゃんは、それが言いたかった。
やっぱ努力は、せなかんのだよね…、いやだけど…。